「生まれたばかりの赤ちゃんに、私の顔はどう見えているんだろう?」
「いつも天井ばかり見ているけど、何が見えているの?」
赤ちゃんの目の前にも、私たちと同じ部屋、同じ顔、同じ景色があります。
でも、赤ちゃんが見ている世界は、大人が見ている世界と同じではありません。
生まれたばかりの頃は遠くがぼんやりしていて、色を見る力もまだ発達の途中。そこから数か月の間に、顔を見つめたり、動くものを目で追ったり、おもちゃに手を伸ばしたりと、「見る力」はどんどん変化していきます。
この記事では、新生児・1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月頃の赤ちゃんの見え方や視力の発達、どのくらいの距離が見やすいのか、なぜ天井ばかり見ることがあるのかを分かりやすく紹介します。
この記事でわかること
赤ちゃんには世界がどう見えている?
赤ちゃんは、生まれた瞬間から何も見えていないわけではありません。
新生児でも、光や形、人の顔、動きなどを見ることができます。
ただし、遠くのものを見る力や細かなものを見分ける力、色を見る力などはまだ発達の途中です。
そのため、新生児の見えている世界をイメージするなら、遠くまでくっきり鮮明に見える大人の視界ではなく、近くのものの方が見やすく、細部や色の情報がまだ十分ではない世界と考えると分かりやすいでしょう。
そこから成長とともに、ピントを合わせる、両目を一緒に使う、動くものを追う、色や奥行きを捉えるといった力が発達していきます。
※上の画像は、赤ちゃんの視覚発達を分かりやすく表現したイメージです。実際の見え方をそのまま再現したものではありません。
新生児の見え方|ママやパパの顔は見えている?
生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこしていると、じっとこちらを見ているように感じることがあります。
実際、新生児は近くにある顔や形を見ることができます。
新生児が見やすい距離は約20〜30cm
新生児が見やすいのは、約20〜30cmの近い距離とされています。
これは、赤ちゃんを抱っこしたり授乳したりするときの、赤ちゃんの目と大人の顔との距離にかなり近いものです。
抱っこして顔を近づけたときに、赤ちゃんがこちらをじっと見ることがあるのも不思議ではありません。
一方で、遠くにあるものや細かな部分を見る力はまだ発達の途中です。
新生児は本当に「白黒の世界」なの?
「新生児には白黒しか見えない」と聞いたことがあるかもしれません。
ただ、「白・黒・グレーしか見えない」と言い切るより、色を見る力がまだ未成熟と考える方が適切です。
新生児期は細かな色の違いよりも、白と黒のようにコントラストが大きいものの方が見つけやすいとされています。
そのため、白黒カードや輪郭のはっきりした模様に赤ちゃんが注目することがあります。
生後1ヶ月・2ヶ月頃の赤ちゃんの見え方
生後1〜2ヶ月になると、少しずつ人の顔や動くものへの反応が分かりやすくなってきます。
「前より目が合うようになった」
「顔を動かすと目で追っている気がする」
と感じることも増えてくるでしょう。
生後2ヶ月頃には顔や動く人を見る
生後2ヶ月頃になると、人の顔を見る、動く人を目で追う、おもちゃをしばらく見るといった反応も見られるようになってきます。
もちろん発達には個人差がありますが、新生児期と比べて「見ている」ことがママやパパにも分かりやすくなってくる時期です。
生後3ヶ月頃の赤ちゃんの見え方
生後3ヶ月頃になると、赤ちゃんの視覚はさらに変化します。
顔や近くのものに焦点を合わせたり、動くものを目で追ったりする力が発達していきます。
ママやパパがゆっくり動くと、顔を目で追う。
目の前のおもちゃを左右に動かすと、その動きを追いかける。
そんな反応が少しずつ増えてきます。
生後3ヶ月の赤ちゃんにはどんな世界が見えている?
3ヶ月頃の赤ちゃんの視界を、写真のように完全に再現することはできません。
ただ、新生児期と比べると、顔や物の輪郭を捉えやすくなり、動くものを追う力も発達していると考えるとイメージしやすいでしょう。
生まれたばかりの頃よりも、目の前にある顔やおもちゃなどを視覚情報として捉えやすくなっていく時期です。
生後6ヶ月頃の赤ちゃんの見え方
生後6ヶ月頃になると、赤ちゃんの「見ること」と「手を動かすこと」がさらに結びついてきます。
たとえば、目の前のおもちゃを見つけて手を伸ばす。
気になるものを見つけて、つかもうとする。
こうした行動が少しずつ増えてきます。
生まれたばかりの頃と比べると、赤ちゃんは視覚から得た情報を使って、周囲の世界へ積極的に働きかけるようになっていきます。
新生児から6ヶ月まで|見え方の変化
| 月齢 | 見え方・反応の目安 |
|---|---|
| 新生児 | 近くの顔や形、光、動きを見る。遠くや細かな部分はまだ見えにくい |
| 1〜2ヶ月 | 顔を見る、動く人やものへの反応が分かりやすくなってくる |
| 3ヶ月頃 | 顔や近くのものに焦点を合わせ、動くものを目で追いやすくなる |
| 6ヶ月頃 | 見つけたものへ手を伸ばすなど、「見る」と体の動きがつながってくる |
※発達の時期や反応には個人差があります。
赤ちゃんが天井ばかり見るのはなぜ?
「うちの赤ちゃん、抱っこしても私ではなく天井ばかり見ている……」
これも赤ちゃんのいる家庭では気になることのひとつです。
新生児期はまだ視覚が発達途中なので、大人のように部屋全体を見渡して「これは天井」と理解して見ているわけではありません。
赤ちゃんにとっては、
- 照明と天井の明暗差
- 窓から入る光
- 天井にできる影
- シーリングファンなどの動くもの
- はっきりした境界線や形
などが目に入りやすく、じっと見ていることがあります。
また、赤ちゃんは仰向けで過ごす時間が長いため、自然に視界へ入りやすい場所が天井ということもあります。
そのため、天井をよく見ていることだけで「ママやパパの顔が見えていない」と考える必要はありません。
目の動きや見え方で気になることがあるときは
赤ちゃんの目は、最初から大人のように両目を上手に連動させられるわけではありません。
新生児期には、一時的に目が外れたり、寄ったり、左右の目が別々に動いているように見えることもあります。
こうした動きは成長とともに変化していきますが、目の動きや見え方について気になる状態が続く場合は、乳幼児健診や小児科・眼科で相談してみてください。
赤ちゃんと楽しめる「見る」遊び
赤ちゃんの視覚発達のために、特別な「知育トレーニング」をする必要はありません。
月齢に合ったものを一緒に見るだけでも、十分に楽しい遊びになります。
新生児〜2ヶ月頃|顔を見せて話しかける
抱っこしているときなどに、赤ちゃんから20〜30cmほどのところで顔を見せ、ゆっくり話しかけてみましょう。
また、白黒などコントラストのはっきりしたカードや模様を見せてみるのもよいでしょう。
赤ちゃんが顔をそむけたり、眠そうにしたりしたらそこで終了。長く見せ続ける必要はありません。
2〜3ヶ月頃|ゆっくり動くものを見てみる
赤ちゃんが起きていて機嫌のよいときに、顔やおもちゃをゆっくり左右に動かしてみましょう。
目や顔を動かして追いかける様子が見られることがあります。
3〜6ヶ月頃|見つける・触るを楽しむ
手を伸ばせるようになってきたら、安全なおもちゃを見える場所に置き、自分から見つけたり触ったりする時間を楽しみましょう。
絵本を一緒に眺めたり、散歩しながら木や空、車などを指さして話しかけたりするのも楽しい「見る遊び」です。
「視力を伸ばさなければ」と頑張るより、赤ちゃんが興味を示したものを一緒に見る。
それくらいの気持ちで十分です。
まとめ|赤ちゃんが見ている世界は少しずつ広がっていく
生まれたばかりの赤ちゃんにも、光や形、顔、動きは見えています。
ただし、大人のように遠くまでくっきり見えるわけではなく、新生児期は約20〜30cmの近い距離が見やすいとされています。
そこから1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と成長するにつれて、顔を見たり、動くものを追ったりする様子が分かりやすくなります。
そして6ヶ月頃には、見つけたおもちゃへ手を伸ばすなど、「見ること」が周囲の世界へ働きかける行動にもつながっていきます。
天井をじっと見つめていたり、ママやパパの顔を見つめたり、おもちゃを目で追ったり。
赤ちゃんにとっては、毎日見ているものの一つひとつが新しい世界です。
「今日は何を見つけたのかな?」と、赤ちゃんと一緒にその変化を楽しんでみてください。
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この記事を書いた人:IdeaPuzzle BABY STORE 編集部
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